こんにちは!白金歯科医院です😊
寝ている間に「歯ぎしり」や「あごの痛み」が気になる方はいませんか?
実はその原因、“口呼吸” にあるかもしれません。

今回は、睡眠中の呼吸と歯・顎の健康の深い関係について解説します。


口呼吸が引き起こす「無意識の力み」

人は本来、鼻で呼吸することで自然にあごの位置や舌の位置が安定しています。ところが、口呼吸になると舌が下がり、気道が狭くなります。
その結果、体は空気を取り込もうと無意識にあごの筋肉を緊張させ、歯を強く噛みしめることがあります。これが睡眠時の歯ぎしりや食いしばりにつながるのです。


歯ぎしりが招くトラブル

  • 歯のすり減り・欠け:エナメル質が削られ、知覚過敏の原因に。
  • 顎関節症:あごの関節に負担がかかり、痛みや開けにくさが出る。
  • 筋肉のコリや頭痛:咬筋や側頭筋の緊張が続き、肩こりや偏頭痛の原因にも。
    歯ぎしりは「音がうるさい」だけでなく、長期的には歯や関節を破壊する要因になるのです。

口呼吸と顎関節症の関係

口呼吸の人は、唇を閉じる筋肉(口輪筋)や舌の筋肉が弱くなりがちです。
このバランスの崩れにより、顎の関節がずれた状態で噛む癖がつき、慢性的な顎関節症へ進行するケースもあります。
さらに睡眠時無呼吸症候群が関係している場合、気道確保のためにあごが前方へ出る動きを繰り返し、関節への負担が強まります。


改善のためにできること

  1. 鼻呼吸を意識する:日中も口を閉じ、舌を上あごにつける練習を。
  2. マウスピースの活用:睡眠中の歯ぎしりを防ぎ、歯と顎を守る。
  3. 寝姿勢を見直す:仰向けで顎を引き、気道を確保しやすい姿勢にする。
  4. 口腔筋機能訓練(MFT):歯科で舌や唇の筋肉を鍛えるトレーニングを受ける。

まとめ

睡眠中の歯ぎしりや顎の不調は、単なる「癖」ではなく、口呼吸という呼吸習慣のサインかもしれません。
原因を放置すると歯の摩耗や顎関節症が進行するため、気になる方は歯科での相談をおすすめします。
正しい呼吸習慣を身につけ、歯と体の健康を守りましょう。

良かったら参考にしてみて下さい。

 

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