こんにちは!白金歯科医院です😊

ダイエットや美容などを理由に

炭酸水をよく飲む方もよくいらっしゃると思いますが、

歯への悪影響はあるというのは本当でしょうか。

今日は砂糖の入っていない炭酸水も歯に悪いのか?

についてお話しします。

歯は酸に弱く、pH5.5以下になると歯の表面のエナメル質が溶け始めます。

通常は唾液の働きで中性に戻り、

溶けだしたエナメル質が戻ってきます。(再石灰化)

しかし長時間酸にさらされると中性に戻らず、

エナメル質が溶け続けます。

このような状態を「酸蝕症」といいます。

一般的に原材料が水と二酸化炭素のみの純粋な炭酸水は

pH5程度の弱酸性の飲料です。

「酸蝕症」のリスクは飲料のpHと残留飲料が唾液で中和されるまでの

時間(緩衝能)に関係しています。

純粋な炭酸水はコーラなどの炭酸飲料(pH2.5~3.0)と比較して

酸性度が弱く、また摂取後は一時的にpHが低下するものの

唾液によって短時間(1分以内)でpH5.5以上に回復します。

(参考:①デンタルカリエス/Fejerskov O

②酸蝕症に関連するミネラルウォーターとソフトドリンクの調査/Parry J)

このことから「酸蝕症」のリスクは完全に否定できませんが、

心配するほどではないと考えられます。

ただしレモンなどの風味付けに酸味料(クエン酸など)を添加することで、

コーラなどの炭酸飲料と同程度の酸性度を示す砂糖なしの炭酸水もありますので、

成分表示を確認するなどの注意が必要です。

良かったら参考にしてみて下さい。

 

白金歯科